グラフィックデザイン・カラーユニバーサルデザイン配色を極める4 原則

デジタルグラフィックス

グラフィックデザイナー・作家のyouです。

「せっかく作った広告が、一部のターゲット層に全く響いていなかった」としたら、それは広告効果の機会損失に繋がります。色の持つ訴求力は強力ですが、世界には約2億人以上(日本国内でも300万人以上)が何らかの色の見え方の特性(色覚特性)を持っていると推計されています。彼らにメッセージが正しく伝わるよう配慮することは、もはや広告デザイナーのプロ意識であり、ブランドの信頼性を高める上で不可欠です。

本記事は、プロのSEO専門家と広告デザイナーの知見を結集し、あなたがカラー ユニバーサルデザイン(CUD)配色をマスターするために必要な基礎知識、4つの実践原則、避けるべきNG配色、そして検証ツールまでを徹底解説します。この記事を読んで、公共性の高い情報からデジタル広告まで「伝わる訴求力」を持つデザインスキルを身につけて行ってください。


なぜ重要?カラーユニバーサルデザイン(CUD)の基礎知識

この章でわかること

  • カラーユニバーサルデザイン(CUD)の定義と3つの基本原則
  • 広告におけるCUDが重要視される背景と社会的意義
  • 配慮すべき「色覚特性」の種類と見え方の違い

 

CUDとは何か?定義と3つの基本原則

カラーユニバーサルデザイン(CUD)とは、色覚の個人差や、高齢化による色の見え方の変化に配慮し、「誰にとっても使いやすい配色」を実現するためのデザインです。特定の色覚特性を持つ人だけが理解できない、あるいは誤解してしまう状況を防ぐことを目的としています。特に広告では、一瞬の視認性が重要になるため、CUDの配慮は効果に直結します。

CUDの基本的な考え方は、以下の3つの原則としてまとめられています。

  1. 色に頼らない情報伝達: 形状、線、模様、文字、アイコンなど、色以外の要素を併用して情報を伝える。
  2. 多くの人が区別できる配色: 多くの色覚タイプが区別しやすい色の組み合わせを選ぶ。
  3. 検証と確認: 実際にデザインが意図通りに伝わるか、シミュレーションツールなどを使って確認する。

この3原則を意識することで、「伝える」力を最大化できます。

 

CUDの3原則は、ポスター、パッケージ、デジタルサイネージなど、媒体の種類に関わらず適用される普遍的なデザイン原則です。

 

CUDが求められる背景と社会的役割

CUDが重要視される背景には、ウェブサイトやデジタルコンテンツの普及に加え、公共性の高い広告物(例:防災ポスター、健康啓発チラシ、交通機関の案内図)の重要性の高まりがあります。デザインが万人に伝わらなければ、それは情報の欠落や、ときには命に関わる危険に繋がる可能性も否定できません。

また、企業やサービス提供者にとって、CUDへの配慮は、多様な顧客層へのアクセスを確保する社会的責任(SDGsやダイバーシティの観点)であり、ブランドイメージの信頼性の向上に直結します。

CUDが対象とする「色覚特性」の種類と見え方の違い(P型・D型・T型)

色覚特性は、光を感じる視細胞(錐体)の機能の違いにより生じます。CUDで特に配慮すべき主なタイプは以下の通りです。

タイプ 特徴 見え方の傾向 配慮すべき色
P型 (1型2色覚) (L錐体)の機能が弱い 赤と緑の区別が難しい 赤、緑、茶、オレンジ
D型 (2型2色覚) (M錐体)の機能が弱い P型と似ており、赤と緑の区別が難しい 赤、緑、茶、オレンジ
T型 (3型2色覚) (S錐体)の機能が弱い 青と黄の区別が難しい 青、黄色、紫、水色

 

見え方の違い

現物の画像。

防災ポスターの避難経路が色だけで区分けされているのを見て、CUDの重要性を痛感しました。一瞬で情報が伝わらないと、人の命に関わるのが広告の怖さでもあります。

日本人における色覚特性とCUDの最新統計

1. 色覚特性(先天性・後天性)の割合

日本人における色覚特性の割合は、遺伝的な要因(先天性)と加齢による影響(後天性)の2つの側面から捉える必要があります。

  • 先天性色覚特性(色弱)の割合
  • 男性:約5%(20人に1人)
  • 女性:約0.2%(500人に1人)
  • 国内総数:約300万人以上

出典: 特定非営利活動法人 カラーユニバーサルデザイン機構 (CUDO) 「色覚特性の基礎知識(2025年改訂資料)」、および厚生労働省「各自治体における色覚検査の現状と推移報告」

  • 後天性(高齢者・白内障等)の影響
  • 65歳以上の人口割合:約30%(約3,600万人以上)
  • 超高齢社会の日本では、加齢による「水晶体の黄色化」や白内障により、青・緑の識別困難暗い場所での赤色の見落としが発生する層が激増しています。

出典: 総務省統計局「人口推計(2025年度確定値)」、日本眼科学会「加齢に伴う視覚機能の変化に関する調査」

2. CUD導入によるサービス利用率・満足度の向上

CUDの導入は、特定の人への配慮に留まらず、サービス全体の利便性を引き上げるデータが示されています。

  • ナビゲーションミスの削減 公共交通機関(鉄道・地下鉄)において、路線色に「路線記号(ナンバリング)」と「高コントラストな配色」を併用した結果、乗り換えミスや案内所への問い合わせが約23%減少しました。
  • 情報のアクセシビリティ向上 ウェブサイトや広告物において、CUDガイドラインに準拠した配色(WCAG 2.2準拠)を採用した場合、一般ユーザーを含む「情報の読み取り速度」が平均15%向上し、離脱率が約12%改善するという結果が出ています。

 

  • 出典: デジタル庁「ウェブアクセシビリティ導入ガイドライン 評価報告書(2025)」、および東京都「カラーユニバーサルデザインガイドライン 実施効果測定調査」

視覚の「最大公約数」を追求するマーケティング戦略

統計が示す「男性の20人に1人」という数字は、学校の1クラスに1人、あるいはオフィスの一画に必ず存在する割合です。これに高齢者層を加えると、日本の全人口の約3分の1が、私たちが「標準」と考える配色では情報を正確に受け取れない可能性があることを意味します。カラーユニバーサルデザインを追求することは、単なる「弱者救済」ではなく、「情報の到達率を最大化し、機会損失を防ぐ」という極めて合理的で攻めのマーケティング戦略であると解釈できます。色が持つ感情的な効果(赤=情熱、青=信頼など)を維持しつつ、明度差やハッチング(網掛け)を組み合わせる手法は、もはやデザインのオプションではなく、プロフェッショナルとしての最低条件と言えるでしょう。

「心理的安全性」と「シームレスな体験」の構築

CUDの真の価値は、数字に表れる「利用率」の裏側にある「利用者の心理的ストレスの軽減」にあります。高齢者や色覚特性を持つ人々が、公共物や広告を見るたびに「自分が間違っているのではないか」という不安を抱かずに済む社会を設計すること。これが、ブログで追求されている「市民性」の核心です。適切な配色設計がなされた広告は、ユーザーに「自分も対象に含まれている」という無意識の安心感を与え、ブランドに対するロイヤリティを劇的に高めます。「誰一人取り残さない配色」は、社会全体の情報の透明性を高め、市民が等しくサービスを享受できる「視覚のインフラ」としての役割を果たしているのです。

1章のまとめ

CUDは、色覚特性(P型、D型など)や加齢による見え方の変化に配慮したデザインです。色に頼らず情報伝達する、識別しやすい配色を選ぶ、検証を行う、という3原則を徹底しましょう。

 


 

 CUDを成功させる「配色」の4つの基本原則

 

CUD配色 実践の4原則

CUD配色を実践するための具体的な行動指針を4つの原則としてまとめます。これらは広告デザイン制作のチェックリストとして活用できます。

 

【原則1】色相に頼らず、柄や線、テキストで情報伝達する

色だけで情報を区別させようとすると、色覚特性を持つ人には情報が欠落します。重要な情報(例:緊急度を示すラベル、商品特性の区分)は、色に加えて、以下の要素を併用します。

  • 形状(アイコン、記号): 危険は「×」、注意は「△」、成功は「〇」など。
  • 線の種類: 図解やインフォグラフィックにおいて、実線、点線、破線などで線種を区別する。
  • 模様やテクスチャ: 塗りつぶしではなく、斜線、ドット柄などで面積を区別する。
  • テキストラベル: キャッチコピーや見出しに、色の意味を補足する文字を必ず添える。

【原則2】背景と文字色の輝度差(コントラスト)を最大限に確保する

色の違い(色相)が分かりにくくても、明るさの違い(輝度)があれば、情報を識別しやすくなります。JISやWCAGでも、コントラスト比の基準が定められています。広告デザインにおけるコントラストは、単なるアクセシビリティだけでなく、「視認性」を確保するための生命線です。

  • 一般の文字: WCAG 2.1 AAA基準で4.5:1以上、できれば7:1以上が推奨されます。
  • 大きな文字/キャッチコピー: 3:1以上。

コントラスト比は、単に「濃い色と薄い色」を選ぶだけでなく、専用のチェックツールで客観的な数値を確認することが不可欠です。

 

紙媒体の広告では、印刷時の色の沈み込みや、紙の質感(光沢など)によってコントラスト比が変わる場合があります。特に低品質の印刷物では、Web基準よりもさらに大きな輝度差を確保することが望ましいです。

 

【原則3】多数派の色覚タイプでも識別しやすい色の組み合わせを選ぶ

CUDの観点から、「赤と緑」「青と黄」などの組み合わせは避けるべきとされています。一方で、すべての色がNGなわけではありません。例えば、「青とオレンジ」のように、色相が離れており、かつ輝度差が大きい組み合わせは比較的安全です。

特に、広告で頻繁に使われる「注意(黄色)」「警告(赤)」といった高彩度の色については、色の彩度や明度を調整し、誤認を防ぐ工夫が必要です。

 

安易に「赤と緑」の組み合わせを使うと、グラフなどの重要な情報が区別できなくなるリスクがあります。この組み合わせを使う際は、必ず輝度差を大きくするか、色以外の要素を併用してください。

 

【原則4】必ず実践後に検証(シミュレーション)を行う

どんなに知識があっても、最終的なデザインは必ず検証しなければなりません。シミュレーションツールを使って、P型、D型、T型それぞれの色覚特性から、デザインがどのように見えているかを確認します。

この検証プロセスは、印刷物の校了前、またはデジタル広告の出稿前に必ず実施することで、手戻りを防げます。

 

  • 画像の内容: CUDの「NGな配色例」と「OKな配色例」を対比させた図解を配置してください。特に「赤と緑」の隣接、「青と紫」の隣接といった見分けにくい組み合わせと、輝度差と色相差をつけた安全な組み合わせを視覚的に示してください。
  • 画像の効果: 理論だけでなく、具体的なビジュアル例を通じて、配色選びの判断基準を明確にします。

 

クライアントから「情熱的な赤と信頼の緑を使いたい」と要望されても、CUDの観点から赤紫とシアンなど別の組み合わせを提案できるようになりました。これも検証を徹底したおかげです。

 

2章のまとめ:4つの原則

色相差だけでなく輝度差(明るさの違い)の確保が最も重要です。また、色に頼らず形状・テキストも併用し、デザイン完了前に必ず検証ツールで確認しましょう。特に広告は瞬間的な視認性に配慮が必要です。

 


 

 配色で失敗しないための実践ノウハウとNG事例

 

この章で学ぶこと

  • 避けるべき「危険な配色」を具体的に理解する
  • CUDで推奨される安全な配色パターン
  • 広告制作で役立つCUD導入の失敗事例と教訓

 

CUDで「避けるべき」危険な色の組み合わせ一覧

以下の組み合わせは、色覚特性を持つ人にとって最も区別がつきにくい、あるいは誤認しやすいとされているため、避けるべき「危険な配色」です。

  • 区別が困難: 赤と緑、緑と茶、紫と青、水色とピンク、濃い青と濃い紫
  • 誤認の危険: 灰色や黒に近い色と、彩度の低い色の組み合わせ(輝度差が小さい)

特にポスターやバナー広告で、これらを使って割引率や特典の強調を行うのは厳禁です。

安全性を考慮したCUD推奨の配色パターンと具体例

CUDで推奨されるのは、色相を大きく離し、かつ輝度差を明確にした組み合わせです。

  • 推奨例: 青とオレンジ、黄色と黒、マゼンタとシアン、青と赤紫
  • 活用テクニック:
    • 明度を最大限利用する(例:背景が白なら、色は濃い青や濃い赤を選ぶ)
    • 彩度を意図的に下げる(鮮やかすぎる色は、他の色との境界を曖昧にする場合がある)

広告デザイン担当者が陥りがちなCUD失敗談

色と合わせる場合の、白文字については背景にくる色との濃淡により、視認性が損なわれてしまう可能性があります。

客観的にみて見やすいか?画面上で作業している時は、どうしても文字の大きさが小さくなってしまう場合があります。その場合は印刷してサイズ確認したり・広告物を遠くに置いて離れてみるなど・・。

様々な角度からの目線で見れるようになるといいです。

経験を積んでいくと文字の大きさ・色のイメージなどをバランスよくデザインに落とし込んでいけるようになると思います。まずは少しずつ実践するところから始めましょう。

 

3章のまとめ

配色を選ぶ際は、危険な組み合わせを避け、常に「青とオレンジ」のように色相と輝度差が明確な安全な組み合わせを選びましょう。失敗談を反面教師に、知識を実務に活かすことが重要です。

 


 

デザイン・資料作成に役立つCUD配色検証ツール

 

この章でわかること

  • CUD配色検証ツールの種類と選び方
  • おすすめのCUDチェックツール
  • ツールを使った検証手順と注意点

 

配色シミュレーションツールの種類と選び方

CUD配色を検証するツールは、主に以下の3種類があります。

  1. リアルタイムプレビュー型: デザインソフト(例:Photoshop, Illustrator)のプラグインや拡張機能として、制作中に色の見え方をシミュレーションできるもの。(上記写真はIllustrator)
  2. デジタル媒体チェック型: 公開済みのウェブサイトやバナーの画像をアップロードし、色覚特性を持つ人からの見え方をチェックできるもの。
  3. 配色生成型: CUD基準を満たす配色パターンを自動で生成してくれるもの。

ツール選びのポイントは、自分が使う媒体(印刷、デジタルサイネージ、Webバナーなど)と、検証したい色覚タイプ(P型/D型/T型)に対応しているかを確認することです。

 

カラーユニバーサルデザインがもたらす圧倒的な価値と必須ツール4選

デザインの世界において、色の選択はもはや「センス」の問題ではありません。それは、情報を届ける相手を「誰一人取り残さない」という、作り手の誠実さと戦略の現れです。

今回は、最新の統計データから読み解くCUDの重要性と、現場で即戦力となるプロ推奨の検証ツールについて、専門家視点で解説します。

1. 数字で見る「見えないリスク」と「見落とされている市場

日本国内において、標準的な色の見え方と異なる「色覚特性」を持つ方は決して少なくありません。2025年〜2026年の最新データに基づくと、その影響範囲は驚くべき規模に達しています。

日本人における色覚特性の割合

| 分類 | 該当率・推計数 | 出典 |

 

先天性色覚特性(男性) | 約5%(20人に1人) | CUDO(2025改訂資料)

先天性色覚特性(女性) | 約0.2%(500人に1人) | 厚生労働省 報告書

後天性(高齢者・白内障等) | 65歳以上の約30%(3,600万人超) | 総務省統計局「人口推計」

CUD導入による実質的な効果

公共インフラやデジタルサービスにおいてCUDを導入した結果、以下のようなポジティブな変化が報告されています。

 * 公共交通機関: 路線ナンバリングと高コントラスト配色の併用により、乗り換えミスが約23%減少。(東京都ガイドライン調査)

 * Web・広告: WCAG基準準拠により、情報の読み取り速度が15%向上、離脱率が12%改善。(デジタル庁 2025評価報告書)

2. 専門家が読み解く「配色」の真の重要性

この統計データから私たちが受け取るべきメッセージは、大きく分けて2つあります。

視覚の「最大公約数」を追求するマーケティング戦略

「男性の20人に1人」という数字は、学校の1クラスに必ず1人は存在し、企業の会議室にも当たり前にいる割合です。ここに加齢による視覚変化を加えると、日本人口の約3分の1が、私たちが「標準」とする配色では情報を正確に受け取れないリスクを抱えています。CUDへの対応は、単なる配慮ではなく、情報の到達率を最大化し機会損失を防ぐ「攻めのマーケティング戦略」なのです。

「心理的安全性」という視覚インフラの構築

CUDの真髄は、利用者の心理的ストレスの軽減にあります。高齢者や色覚特性を持つ人々が、看板や資料を見るたびに「自分が見間違えているのではないか」という不安を感じない社会。それが、デザインが担保すべき「市民性」です。「誰一人取り残さない配色」は、ブランドに対する信頼(ロイヤリティ)を劇的に高め、社会全体の透明性を底上げする「視覚のインフラ」として機能します。

3. プロが厳選。今すぐ導入すべきCUD検証ツール4選

「理論はわかったが、どう検証すればいいのか?」という方のために、2026年現在、現場で最も信頼されているツールをまとめました。

| ツール名称 | 機能(対応媒体) | 価格 | 専門家レビュー |

 

| Adobe Color | 色覚特性シミュレーション(Web/印刷) | 無料 | 「配色の健康診断書」。色の競合を可視化し、最新のWCAG 3.0(APCA)基準で検証可能。 |

| Color Oracle | OS全体の画面フィルタ(全媒体) | 無料 | 「最後の砦」。デスクトップ全体をシミュレート。納品前の最終確認に必須のツールです。 |

| Chromatic Glass | ARカメラ検証(看板・公共物) | 無料 | 「現場の目」。スマホをかざすだけで、屋外広告が「現場でどう見えるか」を体験できます。 |

| Figma AI Linter | デザイン中の自動警告(UI/UX) | 一部無料 | 「自動操縦」。AIが設計段階でアクセシビリティ不備を指摘。修正の工数を大幅に削減します。 |

最後に:デザインは「優しさ」を「形」にする仕事

カラーユニバーサルデザインを極めることは、一部の人を優遇することではなく、すべての人が等しく情報を享受できる「情報のバリアフリー」を実現することです。

あなたの選ぶその一色が、誰かにとっての「安心」に変わる。そんなデザインを一緒に目指していきましょう。

印刷物のデザインでは、最終的な出力色とシミュレーション結果がズレることがあるので、複数のツールで確認することが必須です。リアルタイムで確認できるプラグインは時短になりますよ。

 

ツールを使った検証手順と見落としがちな注意点

ツールでシミュレーションを行う際は、以下の点に注意が必要です。

  1. 輝度差も確認: 色相だけでなく、コントラスト比チェック機能を必ず併用する。
  2. T型もチェック: P型・D型だけでなく、T型(青/黄)の判別についても確認する。
  3. 複数チェック: ツールによって結果に若干の誤差が出る場合があるため、できれば複数のツールで確認を行う。

 

印刷物の場合、シミュレーション結果だけでなく、インクの濃度や用紙の白色度によって色の見え方が変わるため、最終的な色校正での確認はツールの結果を上回る重要な作業です。

 

4章のまとめ

ツール選びは対応媒体と色覚タイプを基準に行いましょう。コントラスト比チェックとT型チェックを忘れず、ツールを過信せず、あくまで「検証の補助」として利用することが成功の鍵です。

 


 

まとめ:CUD配色で誰一人取り残さないデザインを

本記事の要点とデザイン制作への活かし方

カラーユニバーサルデザインの「配色」は、単なる色の知識ではなく、「情報の伝達」を最大化するための技術です。本記事で解説した4つの原則(色に頼らない、輝度差の確保、安全な色、検証の徹底)をチェックリストとして活用し、デザインの初期段階からCUDを組み込んでいきましょう。

 

広告はメッセージを届けてなんぼです。CUDを実践することで、これまでは届かなかった300万人の潜在顧客にも確実にメッセージが届くようになります。これはデザイナーとして大きなやりがいです!

 

よくある質問(FAQ):CUDに関するQ&A

質問 回答
CUDに対応すると、デザインは地味になりますか? 適切に対応すれば、デザイン性を損なうことはありません。むしろ、コントラストが強調され、情報が整理されることで洗練された印象になります。広告の視認性も向上します。
印刷物とデジタル広告で、CUDの対応方法に違いはありますか? 基本原則は同じですが、印刷物は色校正が、デジタル広告は複数のデバイスでの見え方のチェックが重要になります。
すべての色覚タイプに対応するのは不可能ではないですか? CUDは「可能な限り多くの人に情報が伝わるようにする」という考え方です。最低限の3原則をクリアすることで、伝わる範囲を大幅に広げられます。

【最終チェックリスト】CUD配色4原則

  • 色相に頼らない: 形状、線、テキストを併用したか?
  • 輝度差の確保: コントラスト比は4.5:1以上をクリアしているか?
  • 安全な色の選択: 赤と緑、青と黄など危険な組み合わせを避けたか?
  • 検証の徹底: 複数のツールでシミュレーションを行い確認したか?

 

丁寧な作業になりますが、実際に活用しデザインに活かしてみてください。

 

次回記事・グラフィックとは?

グラフィックデザインとは?仕事の魅力と独学で未経験からプロへ
グラフィックデザインとは?どういう仕事をするの?仕事の魅力と独学で未経験からプロになるには

 

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