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はじめまして、youことnagai yukoと申します。

私は整備士として約30年働いてきた今。私がどんなふうにデザインの道に進んだのか私の物語を聞いてもらえたらと思います。

「油と色彩が織りなす、私らしい生き方」

【夢を秘めた少女の時代】

私は、幼い頃から絵を描くことが大好きでした。美術部で過ごした日々は、色の世界に没頭できる至福の時間。「いつか、デザインの仕事ができたらいいな」という夢は、小さく光っていましたがまだそれははっきりとは見えていませんでした。

でも、現実はそう簡単ではありませんでした。初めは応援もしてくれていましたが、実家が自動車修理業だったため、父は私がデザインの道へ進むことにずっと反対していました。

父は私に家業を継ぎ、安定した整備士になってほしかったのです。私は父の願いを受け止め、絵の道を諦め、商業系の短期大学へ進学しました。卒業後は、一旦は浜松製版株式会社という会社に入り、製版や印刷オペレーターをしていました。

数年で自営業を手伝うことになります。

【遠回りした整備士の道と、揺れる心】

車なんて好きじゃない。

初めは雑用ばかりのフリーターみたいなことをしていましたが、妹が本格的に手伝うことになってから整備士の講習に通い試験を受けることになります。

デザインへの思いは消えませんでしたが、結局、私は父の望み通り、整備士として働くことになり、資格も受かりました。約30年間、私は車と向き合い、泥と油にまみれる日々を送ります。

オイルまみれ・グリスだらけの日々。

今でこそ寝板に乗るのは嫌じゃないですが、それでもやり続けたのは

父に認めてもらいたかったんだと思います。

この仕事で身についたのは、「正確さ」「緻密さ」、そして「責任感」でした。

それでも夢を諦めきれず、30代を目前にデザインを学び直すためスクールに通い、無

理を言ってデザインオフィスで働くという「夢の片鱗」を掴みました。

しかし、家業が忙しくなり、私はまた整備士の道へ引き戻されます。

この「引き戻し」こそが、人生で一番苦しい時期でした。父の望みと、私自身の夢との間で、ずっと葛藤していました。

【試練の先の、私自身の解放】

トラックから乗用車、特殊作業車・外車にまで様々な車両を妹と一緒に整備して

頑張っていましたが、整備士として働きながらもデザインの道は諦めていませんでした。

ちょうどその頃、友人のバースデーケーキのために描いた絵が、お客様の目に留まり、「デザインの仕事を頼みたい」と言っていただけたのです。整備士として培った真面目さが、かえって信頼となり、私の中に眠っていたデザイナーの扉を再び開いてくれました。

私は、整備士としての仕事とデザイナーとしての仕事を副業として両立させることを決めました。約30年の整備士経験と、約20年のデザイナー経験を融合させ、様々な依頼を受け、二つのジャンルで活動を続けました。

人生の大きな転機は、数年前に父が認知症を患ったときに訪れました。母と二人での介護は、心も体も限界を超える大変な日々でした。

その頃には妹も家業から離れてしまい、私と母のみの会社でした。

父は入院中も面会に行っては遠くなっていく父の姿。四年経ち、

ずっと怖さがあった父でしたが、それも薄れ安心して会えるようになった頃、父が亡くなりました。父の願いを背負って生きた時間は長かったけれど、その別れを経て、私は「やっと私らしく生きていける」という、悲しみとともに安堵のような、複雑な解放感を覚えました。

父に認めて欲しかったその気持ちだけが悔しい想いです。

【アルコールインクとの出会いと、新たな活動】

さらに私の人生をカラフルにしたのが、コロナ禍で出会った「アルコールインクアート」です。その色彩の美しさ、予測不能な広がり方に、私は心を奪われました。今まで整備士として「決められた形」の中で生きてきた私にとって、この自由なアートは光でした。

すぐに技術を学び、認定講師の資格も取得。そして、私は決断しました。

今は、信頼できる外注の力も借りながら自動車業を続けつつ、デザインやアートをメインとした活動にシフトしています。

整備士の「緻密さ」と、デザイナーの「構図力」が、アルコールインクアートの自由な表現を支えてくれています。作品は、県の美術展に入選したり、市の公募展で奨励賞をいただくなど、評価され始めました。

海外や国内の作品展に出展したり、自分のアートにグラフィックの力を加えてグッズ化したりと、活動の幅はどんどん広がっています。

【二つの道が、私自身を完成させた】

父の反対を押し切ることはできなかったけれど、父が私に歩ませた道は、決して無駄ではありませんでした。整備士として身につけた「確かな技術と責任感」が、今、私がメインとするアートやデザインという「自由な表現」を、力強く支えてくれています。

油にまみれた過去も、自由に広がるインクの現在も、全てが私自身。

私は今、「私らしい生き方」という、人生の作品を、日々、描き続けています。

 

自由に表現する喜びを、私と一緒に

あなたの中に、まだ表現しきれていない『心の色彩』が眠っていませんか?

アルコールインクアートは、あなたらしく、もっと自由に表現できる最高のツールです。整備士として培った『集中力』と『論理的な思考』を持つ認定講師の私が、インクの美しい広がりの中に、誰でも楽しめる技術を丁寧にお伝えします。

私のアート教室で、自分自身を解放する楽しさを体感してみましょう。


心を彩るアートを、あなたの空間へ

緻密な過去と、自由な現在が織りなす私のアルコールインクアートは、あなたの空間に新しい息吹を吹き込みます。

県の美術展や公募展で評価された、唯一無二の私の作品を、ぜひあなたのオフィスやご自宅にお迎えください。毎日の暮らしの中で、このアートがあなたに『自分らしく生きる勇気』を与えてくれることを願っています。

作品展示

2023年

  • BUNGEI Alcohol Ink Art Show vol.1 2023
    クイーンズスクエア横浜(主催:合同会社日本文藝)
  • 磐田市美術展 出展
  • ふじのくに美術展 入選(2023)(主催:静岡県)
  • Somaru×21人展(主催:掛川大日本報徳社)

2024年

  • BUNGEI Alcohol Ink Art Show vol.2 2024
    クイーンズスクエア横浜(主催:合同会社日本文藝)
  • 第13回 新春・現代作家小品展 出展
  • 地元応援作品展 IN IWATA(主催:株式会社カワイ木材部)
  • 浜北のケーキ屋さん「シュガーポット」にて初の個展開催
  • ふじのくに美術展 入選(2024)(主催:静岡県)

2025年

  • Cafe処すず木 個展(1月)
    個展中にワークショップも開催
  • コロンブスの「ポストカードチャレンジ in LA 」2点 出展
  • 2025公募展 磐田芸術祭 絵画部門出展 奨励賞受賞
  • ふじのくに美術展 出展予定(2025)(主催:静岡県)

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アルコールインクアート 作品雑貨販売。

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