『100均インクvs本物』で始める!アルコールインクアートの簡単作り方

やり方

グラフィックデザイナー・作家のyouです。

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🎨 アルコールインクアート・何で描けばいいの?そんな質問にお答えします

「アルコールインクアートを始めてみたいけれど、専用の材料は高そう…」そう思っていませんか? 鮮やかで幻想的な模様を描けるアルコールインクアートは、近年趣味として非常に人気が高まっています。しかし、その材料の費用がネックで、なかなか最初の一歩を踏み出せない方も多いでしょう。

ご安心ください。この記事では、100均(ダイソー・セリアなど)で手に入る材料を最大限に活用しつつ、本格的な仕上がりを目指すためのテクニックを、徹底的に解説します。単に「100均で揃う」という情報だけでなく、専用インクと100均インクの仕上がりの違いを検証し、失敗しないための具体的なコツと注意点まで網羅。この記事を読み終える頃には、あなたはすぐにでもアルコールインクアートを始める準備が整うはずです。手軽に、そして美しく、あなただけのオリジナルアートを創造しましょう!

この章でわかること

  • アルコールインクアートの基本的な仕組みと魅力
  • 100均材料を使うことのメリットとデメリットを比較

 

 

アルコールインクアートとは?初心者向けに基礎を解説

 

幻想的な模様の仕組みとアートの魅力

アルコールインクアートとは、アルコール(エタノール)を用いて、専用のインク(または代用品)を流動させながら描くアート技法です。紙の上にインクを垂らし、そこにアルコールを加えて広げたり、風を当てて動かしたりすることで、偶然性が生み出す予想外の美しいマーブル模様やグラデーションが生まれます。これが「幻想的な模様」の正体です。

絵心に自信がなくても、インクとアルコールの化学反応と、風という自然の力を借りて誰でも簡単に美しい作品が作れる点が、最大の魅力であり人気の理由です。

絵心がない私でも、インクを垂らして風を当てるだけで、こんなに美しい作品が作れるなんて驚きでした!偶然できる模様が本当に楽しいんです。

100均材料を使う最大のメリットと知っておくべきデメリット

100均材料を使うメリット

  • 圧倒的なコスト削減: 専門店の材料は高価ですが、100均であれば数百円から揃えられます。特に消耗品であるインクやアルコール、紙を気軽に試せるのは大きなメリットです。
  • 手軽な入手性: 思い立ったらすぐに近所の店舗で購入できます。

100均材料のデメリット(始める前に知るべきこと)

  • 発色・定着性の差: 専用インクに比べると、発色や色の定着、乾燥後の耐光性(紫外線による色褪せ)に劣る場合があります。
  • 素材の制限: 100均の代用インクは専用のインクと成分が異なるため、インクが紙に定着しなかったり、予想外の反応を起こしたりする可能性があります。

アルコールインクアートに出会ったのは、コロナ禍の時期。人との関わりが薄れ、外出もできず楽しみを見つけることもできない時に目にしたこのアート。

アルコールインクアートの「インク」は、厳密には「顔料」ではなく「染料」が使われていることが多く、この染料がエタノールに溶ける特性を利用して模様を描いています。

この章の要点

  • アートの仕組みは「インク+アルコール+風」の偶然性にある。
  • 100均材料はコストと手軽さが魅力だが、発色や耐久性では専用品に劣る点を知っておこう。

 


この章でわかること

  • 100均で揃えるべき具体的なインク・アルコール・紙の代用品リスト
  • 最も気になる「100均インク」と「専用インク」の違い(読者独自の検証)

 

 

100均で揃う!アルコールインクアートに必要な道具・材料リスト

 

アルコールインクアートを始めるために必要な材料と、100均で見つけるべき具体的な代用品を紹介します。

【必須】ダイソー・セリアで探すインク・アルコールの代用品

道具名 必要な理由 100均での代用品(推奨) 注意点
インク 色を付ける中心素材 マニキュア油性ペン(アルコールマーカー)、水性スタンプインク(一部) マニキュアは粘度が高すぎないものを選ぶ。油性ペンは分解してインク芯を取り出す手間がある。そのまま書いてもいいが線跡が残る。
アルコール インクを動かす溶剤 無水エタノール(薬局)、消毒用エタノール(100均でも取扱いあり) 消毒用は水分を含むため、無水エタノールの方が望ましい。ただし、100均の消毒用でも十分楽しめる。
作品の基盤となる素材 光沢紙(写真用)、プラ板(代用基盤)、トレーシングペーパー 専用の「ユポ紙」が理想だが、写真用光沢紙やプラ板も表面がツルツルしているため代用可能。

100均の代用インク(マニキュア、油性ペン)を使用する場合、インクの溶剤が専用インクと異なるため、紙や素材との相性を事前にテストすることをおすすめします

【検証】100均インクと専用インクの違いは?


私が試したところ、100均の油性ペンのインクは鮮やかでしたが、広がり方が専用インクより少し硬い印象でした。マニキュアは粘度が高く、少し薄め液で調整が必要だと感じましたね。

100均のアルコールスプレーは精製水などが入っているため、使用してもインクが少しだけ溶けるだけでアートは広がりません。こちらはネイルの除光液を使用してやってみました。

プラスティックシートは広がりは良かったものの、除光液ではうまく乾きませんでした。

ユポ紙なしでもOK?代用できる100均の紙類

アルコールインクアート専用の紙として知られる「ユポ紙」は、表面が特殊加工されており、アルコールを弾いてインクが定着しすぎない特性があります。100均ではユポ紙は手に入りませんが、代用品として以下のものが使えます。

  • 光沢紙(写真用紙): 表面がコーティングされているため、インクが吸収されすぎず、滑らかに動かせます。
  • プラ板: 耐久性があり、アクセサリーなどの小物作りにも応用できます。
  • OHPフィルム: 透明感のある作品を作りたい場合に適しています。

この章の要点

  • インクはマニキュア、アルコールは消毒用、紙は光沢紙が主な代用品となる。
  • 100均インクのデメリットを理解し、仕上がりを比較検証することが重要である。

 


この章でわかること

  • 始める前に必須の「安全な環境設定」
  • ストローとドライヤーを使った具体的なインクの動かし方
  • 初心者が失敗しやすいインクとアルコールの比率

 

 

【超入門】失敗しない!アルコールインクアートの基本的な作り方ステップ

 

始める前の準備と環境設定(アルコール濃度や換気など)

アルコール(エタノール)は引火性が高く、揮発性が高いため、アレルギーや中毒のリスクもゼロではありません。特に換気は徹底してください

 

  1. 換気の徹底: アルコールインクアートは、アルコール(エタノール)を多量に使用するため、換気が必須です。窓を開けたり、換気扇を回したりして、十分な空気の入れ替えを行ってください。
  2. 道具の配置: インク、アルコール、風を送る道具(ストローやドライヤー)、そして描画する紙を、利き手から使いやすい位置に配置します。
  3. 作業台の保護: アルコールやインクがこぼれても良いように、作業台をビニールシートや新聞紙で保護してください。

 

ストロー・ドライヤーを使ったインクの動かし方と基本の手順

アルコールインクアートの基本的な手順は、次の通りです。

  1. インクを垂らす: 紙の上に、作りたい模様に合わせて色違いのインクを数滴垂らします。
  2. アルコールを加える: インクの周りや上に、アルコールを少量垂らします。インクがアルコールに押されてじわっと広がるのを確認します。
  3. 風で動かす: ストローやドライヤー(弱風推奨)を使い、インクに風を当てて動かします。この工程で偶然の模様が生まれます。
  4. 乾燥: 模様が定着したら、完全に乾くまで放置します。

風を当てる道具は、ストローやドライヤーの他に、ブロワー(カメラのレンズ清掃などに使うもの)やエアダスターも使えます。それぞれ風の強さや当て方が異なり、仕上がりが変わってきます。

失敗例から学ぶ!インクの量とアルコールの比率が命

初心者が陥りやすい失敗は、インクやアルコールの量が多すぎることです。

  • インクが多すぎる場合: 色が濃く出すぎてしまい、透明感が失われた「重たい」印象の作品になりがちです。縁の部分が濃くなりがちでべたつきます。
  • アルコールが多すぎる場合: 色が広がりすぎて輪郭がなくなり、単なる色の薄い水たまりのようになってしまいます。

わたしがよくやった失敗例は、 風を強く当てすぎてインクが飛び散ったり、インクを落とした際のインク染みが残ってしまったこと。エタノールとインクの混ざり合いが均等でないためベタつく部分ができてしまうなど。

たくさん描いていくとだんだんできるようになってきますが、インクとエタノールがうまく混ざると綺麗に広がり乾いた後は手で触ってもさらっとしています。風の強さに応じてユポ紙を机に固定したり、インクを広げるときに先にエタノールを落としておくとユポ紙が少し湿っているのでインクがはっきり残りにくくなります。

描きながらコツを掴んでいけるといいですね。上手く描けない時は、沼に入りがちになりますが、ゆっくり楽しみながらやるのがいいです。

インク1:エタノール3〜5 くらいで描いています。

この章の要点

  • 換気と道具の保護は安全性のために必ず行う。
  • 基本手順は「インク→アルコール→風」の3ステップ。アルコール→インクの逆もあり。
  • 失敗の多くはインクとアルコールの量によるものであり、比率の調整が上達の鍵。

 


この章でわかること

  • 100均インク使用時の滲みや色ムラを防ぐ具体的なテクニック
  • 完成後の色の変化を事前に予測する知識
  • 制作中に避けたい危険行為

 

 

仕上がりが変わる!初心者が見落としがちな成功のコツと注意点

 

100均インクならではの滲み・乾燥ムラを防ぐテクニック

100均の代用インク、特にマニキュアや水性インクの中には、専用インクに比べて乾燥後にムラができやすいものがあります。

  • 滲み防止: インクを垂らす前に、紙の表面をアルコールで軽く拭いておくことで、インクが定着しやすくなり、過度な滲みを防げることがあります。
  • 乾燥ムラ防止: 描画後、自然乾燥させるときに、作品を動かしたり触ったりしないことが重要です。また、乾燥時間を長めに取ることで、ムラを防げます。

最初は乾燥ムラがひどくて困りましたが、作業後の自然乾燥中に一切触らないように徹底したら、ムラが激減しました。忍耐もアートの一部ですね!

写真:エタノール(市販品を使用)を溶かす量を増やすと(右)ペン後がだんだん薄くなっていったもの

作成時と乾燥後の「色の変化」を予測する

アルコールインクアートの面白い点であり難しい点が、乾燥後に色が変化することです。特に、アルコールが蒸発すると色が凝縮し、作成直後よりも色が濃く、暗くなる傾向があります。

制作中は「ちょっと色が薄いかな?」と感じる程度で止めておくのが、乾燥後にちょうど良い仕上がりになるコツです。

おすすめネイルシリコンペン(ラインを少し動かす時に使えます)

これは、ホログラム用紙にアートしているところです。裏がシールなので乾けばそのまま貼れます。

絶対にやってはいけない!制作中のトラブル回避方法

これらは安全性を確保する上で最も重要な注意点です。万が一の事故を防ぐため、必ず遵守してください

 

  1. 火気厳禁: アルコール(エタノール)は非常に引火性が高い液体です。作業中は絶対に火気の近くで行わないでください
  2. 素手で触らない: 制作中、アルコールで溶けたインクを素手で触ると、肌荒れの原因になるだけでなく、作品に指紋が残ってしまいます。(素手で触って荒れますが、継続して使用すると荒れるなどの場合なので個人差にもよります。)除菌などのアルコールスプレーが手にした時の感じだとご想像ください。

この章の要点

  • 乾燥時の色の変化を予測して、制作途中で完成を判断する。
  • 火気厳禁、素手厳禁を徹底し、安全に楽しむことが第一

 


この章でわかること

  • 100均材料を使った作品の具体的な活用アイデア
  • 実際に制作にかかった費用と時間の目安

 

100均材料で作った実例集:作品のアレンジと活用方法

 


アルコールインクアートの魅力は、紙の上だけでなく、様々な素材に応用できる点です。100均のプラ板やレジンキットと組み合わせることで、オリジナルのアクセサリーや雑貨を作れます。て作りのワークショップの材料としても活躍します。


推しアイテムの雑貨はよくチェックしています。アクリルがとてもアートと会うからで、はめ込んで閉じ込めるタイプは気軽に日常に使える小物になります。(写真:マグネット)

 

費用対効果を徹底分析!トータルコストと制作時間の目安

読者は「本当に安く始められるのか?」という費用面も気にしています。具体的な数値を提示することで、信頼性が向上します。

わたしは初めCOPICの体験キットから始めました。(定価:3,300円)セットで揃っているので気軽です。

もちろんプチプラアイテムでやってみるのもいいかと思います。100均アルコールペン・写真用紙・エタノール(最初は自宅であるものでやってもいいかと思います。)・ストロー・ドライヤーなど(3〜400円程度)

慣れてきたらメルカリなどで中古のインクを買ってみたり、画材屋さんなどで購入できます。

 


 

アルコールインクアートに関するよくある質問(FAQ)

 

 

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Q. 100均インクで作成した作品の保存方法は?

A. 100均インクは耐光性(紫外線に対する強さ)が低い傾向があるため、直射日光の当たらない場所に飾ることをお勧めします。また、作品が完全に乾いた後に、UVカット効果のあるニスや保護スプレーを塗布することで、色褪せを遅らせることができます。これらのスプレーも、一部の100均(特にダイソー)やホームセンターで手に入る場合があります。

UVカットスプレーを塗布する際も、必ず換気を徹底してください。スプレーの溶剤とインクの相性を事前に確認することも重要です。

Q. 無水エタノールは必ず必要?消毒用アルコールではダメ?

A. 消毒用アルコールでも制作自体は可能です。ただし、消毒用アルコールには水分が含まれていることが多いため、無水エタノール(純度99.5%以上)に比べて、インクの広がり方が緩やかになったり、乾燥後にムラができやすくなったりする可能性があります。仕上がりにこだわるなら無水エタノールが理想ですが、まずは手軽な100均の消毒用アルコールで試すのが良いでしょう。

Q. 失敗した紙は再利用できる?

A. 失敗しても、アルコールを多めに垂らしてインクを拭き取るか、あるいはその上から白や薄い色のインク(または専用のブレンダー液)を重ねることで、失敗作をベースとした新しいアートとしてリメイクできます。完全にきれいに元に戻すのは難しいですが、失敗もアートの一部として楽しむことができます。


 

まとめ:手軽な100均材料でアートを始めよう

 

この記事では、100均材料を使ったアルコールインクアートの始め方、必要な材料、具体的な作り方、そして失敗しないためのコツと注意点を徹底的に解説しました。

  • 材料: 100均のマニキュアや油性ペン、消毒用アルコール、光沢紙などが代用可能です。
  • 成功の鍵: インクとアルコールの比率を意識し、風の当て方を調整することで、初心者でも美しい模様を生み出せます。
  • 独創性: 100均材料でも、工夫とテクニック次第で十分魅力的なアート作品が作れます。

次のステップへ!より本格的なアートに挑戦するために

100均材料で基本をマスターしたら、次は専用のアルコールインクやユポ紙に挑戦して、より繊細でプロのような作品づくりを楽しんでみるのもおすすめです。

一つ色を落とすたびにわたしの世界は広がっていきました。技術を学びましたが、ネット動画を見たり、アルコールインクアートの本を見たりと。

描く楽しみを見つけられたんだと思います。迷うことはないんですよ。シンプルに楽しむということを心から見つけてみてください。

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