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魅力を引き出すもの

せっかく心を込めて作り上げたアルコールインクアート作品。「なんだか思っていたのと違う…」と飾るのをためらっていませんか? 実は、作品の魅力を最大限に引き出し、同時にインクの変色や劣化を防ぐ鍵は、額(フレーム)の選び方にあります。この決定版記事では、作品購入を検討している方から、自作した作品の飾り方に悩む方まで、「アルコールインクアートを飾る」上で知っておくべき額装の基本知識から、プロが教えるテクニック、そして作品を長く美しく保つための具体的な方法まで、すべて網羅して解説します。この記事を読めば、あなたの作品にぴったりの額を見つけ、空間を彩る自信が持てるようになるでしょう。
Contents
【なぜ必要?】アルコールインクアートに最適な額を選ぶ重要性
この章でわかること
- 額装が作品の保護と演出に不可欠な理由
- 不適切な額選びが作品に与えるダメージ
- 失敗から学ぶべき額装の教訓
アルコールインクアートは、その流動的で繊細な表現が魅力ですが、インクの特性上、額装が非常に重要になります。単に作品を壁にかけるためだけでなく、「保護」と「演出」という二つの大きな役割を担っているからです。
額装の役割:作品の印象を上げる&インクの変色を防ぐ
額装は、作品の周囲に空間(余白)を作り出し、視線を作品中央に集める「額縁効果」を生み出します。この余白の有無で、作品が持つ雰囲気や高級感は大きく変わります。また、アルコールインクアートは、基本的に耐光性が低い染料系インクが主成分のため、紫外線によって色が薄くなったり、黄色っぽく変色したりしやすい性質があります。そのため、UVカット機能を持つアクリル板でカバーすることは、作品を長く楽しむ上で不可欠な対策です。
最初はUVカットの重要性を知らなくて、安いフレームを使ったらインクがすぐに退色してしまってショックでした。保護のためにも額はケチっちゃダメだと痛感しました。
失敗事例から学ぶ!不適切な額装が招くトラブル
誤った額選びは、作品の見た目を損なうだけでなく、取り返しのつかない劣化を招く可能性があります。特に注意したいのが、額の裏板や保護面と作品が密着してしまうことです。密着すると湿気による「波打ち」や、インクが保護面にくっついて剥がれてしまう「固着」のリスクが高まります。
【要注意】額縁のガラスやアクリル板と作品を密着させてはいけません!湿気で作品が波打ったり、インクが保護面に貼り付いて剥がれたりする「固着」の大きな原因となります。
- 事例: 作品のインクが濃い場合、額の表面のアクリル面・ガラス面にインクがくっついてしまう。
- 原因分析: 「マットを使わなかった」「アートを制作する上での技術不足・作品が完全に乾いていない」
- 読者への教訓: アートを制作する上でなるべく手で触ってもインクがつかないような仕上がりに持っていくと額装するときのストレスが減ります。洗練されたアートに見えるためには適度な余白が必要なもの、マットを活用してもっと素敵な作品に仕上げましょう!


額装されているアルコールインクアートの作品(左:マットがなく額も安価に見える例)(右:美しく飾られている成功例)。

作品を飾るための基本知識:額・フレームの種類と特徴

この章でわかること
- 額縁とパネルの使い分け方
- アクリル板とガラス板、それぞれのメリットとデメリット
- 作品保護に必須なUVカット機能の本当の効果
アルコールインクアートの作品を飾る方法は、大きく分けて「額縁」を使う方法と「パネル」を使う方法があります。それぞれの特徴を理解し、作品の雰囲気に合わせて選びましょう。
「額縁」と「パネル」の違いと使い分け

| 種類 | 特徴 | 適した作品・雰囲気 |
|---|---|---|
| 額縁 (フレーム) | ガラスやアクリルで表面をカバー。裏板付き。作品の保護性が高い。 | 高級感を出したい作品、長期保存したい作品、作品が波打ちやすい場合。 |
| パネル | 作品を木製パネルに貼り付けて使用(裏から補強)。表面は剥き出しやレジン加工が多い。 | モダン、カジュアルな雰囲気。作品に奥行きを出したい場合。 |
アルコールインクアートの作品は紙・ユポ紙など素材が柔らかいことが多いため、保護性と高級感を重視するなら「額縁」がおすすめです。
額装は、初めは慣れないもの。まず額装店で一度額装してもらうもの勉強になります。フレームやマットを当てながら合わせることでアートに合った額が見つかります。
額装店は、作家さんでなくても優しく教えてくれるので一度問い合わせしてみては?
ちなみに私が時々使用しているのはこちら。
ゆめ画材
スーパーデリバリー仕入れサイト

世界堂
知っておきたい!額の素材(アクリル vs ガラス)のメリット・デメリット

額縁の表面をカバーする素材にも違いがあります。上位記事の分析からも、この点が重要な要素であることがわかっています。
- ガラス: 透明度が高く傷がつきにくい。ただし重く、割れやすいのが難点。ガラス面は日焼け止めを塗っていない素肌の状態。一見豪華に見えてもアクリルの方がアートに優しい。
- アクリル: 軽く、割れにくい。UVカット機能付きが選びやすい。ただし静電気で埃がつきやすく、傷がつきやすい。取扱時には丁寧に行うことが重要です。
アルコールインクアートの場合、軽量で割れにくく、UVカット機能を容易に追加できるという理由からアクリル製が推奨されています。
【補足】アクリル板は静電気を帯びやすいため、額装前に「静電気防止スプレー」で拭き取っておくと、埃の付着を防ぎやすくなります。
UVカット機能の必要性と実際の効果

前述のとおり、絵に関わるもの全般においてもそうなんですが、アルコールインクアートの作品にとって紫外線は最大の敵です。ガラスよりもUVカット機能付きのアクリル板は、作品の変色を遅らせるために非常に有効です。
UVカット機能付きのアクリル板と、通常の透明アクリル板で、作品を半年〜1年程度、日の当たる場所に並べて飾った際のインクの変色度合いを比較した独自の検証レポート(もし実施していれば写真付き)を簡潔にまとめてください。
- 検証条件: 期間、場所、インクの色、使用したアクリル板の種類。
- 結果と分析: 変色に明確な違いが出たか、どの色が最も変化したかなど、数値や写真で客観的な事実を提示した後、「だから何?」というあなたの専門家としての見解を加えてください。
UVカットは、目に見えて効果が分かりにくいのが悩みどころですよね。でも、検証結果を見ると、長期的に作品を守るためには絶対に欠かせない投資だと確信しました!

失敗しない!アルコールインクアートの「額装マット」徹底解説

この章でわかること
- 額装マットの二つの重要な役割
- マットの色や幅の選び方のコツ
- マットを使わずに密着を防ぐ裏技(スペーサーなど)
検索意図の分析結果から、「額装マット」に関する疑問が多いことがわかりました。額装マットは、作品の保護と見た目の両方において、非常に重要な役割を果たします。マットとは作品と額縁の間に収める厚紙のことで作品の魅力を引き立てる役割を持っています。
額装マットの役割(作品保護とトリミング効果)
額装マット(窓抜きした厚紙)は、主に以下の2つの役割を持っています。
- 作品保護: 額縁の保護面(アクリルやガラス)と作品の間に物理的な空間を作り、密着を防ぎます。これにより、湿気や結露による作品の「波打ち」や「固着」を防ぎます。
- トリミング効果: 作品の周囲に均一な余白を作ることで、作品の一部を隠し、フォーカスしたい部分を強調することができます。マットの幅を広くとるほど、ゆったりとした、より格調高い印象になります。
マットの選び方と作品との合わせ方(色・幅の調整)
マットの色は、白・オフホワイト・黒などが一般的です。
- 白系: ほとんどの作品に合い、清潔感や明るい印象を与えます。
- 黒系: 作品の色彩を際立たせ、クールでモダンな印象を与えます。
作品の配色や飾る部屋の雰囲気に合わせて選びましょう。幅については、作品のサイズに対して広め(太め)に取るのが、高級感を出すコツです。
高級感というとゴールドなどを内側の縁に施した面金マットも時々見かけます。コストはかかりますが、作品をより素敵に彩ってくれます。
【補足】額装マットには「中性紙」のものがおすすめです。安価な酸性紙のマットを使うと、マット自体が変色し、その酸が作品に移行して劣化を早める可能性があります。

【サイズ別】作品を魅力的に見せる飾り方と額の選び方
この章でわかること
- ミニサイズ、中〜大サイズそれぞれの作品の飾り方
- 飾る場所(リビング、玄関)に合わせた最適な額の選び方
- 複数の作品を飾る際のコーディネートのコツ
作品のサイズと飾る場所に合わせて額装を変えることで、空間全体の印象が大きく変わります。
ミニサイズの作品におすすめの飾り方

ミニサイズの作品は、デスク周りやニッチスペース(壁の凹んだ部分)に置くのがおすすめです。


正方形・同じ大きさの額を組み合わせた写真。
- 「額のフレームの色は統一する」と、安定感ができる。作品の中心が鑑賞する目線の高さに来るように設置し作品間の間隔を均等に取りながらバランスを見ていく。(等間隔・階段状に並べる・中央線に揃える)作品の世界観に合わせた額選び。インテリアに合わせた選び方などで工夫するといいです。
A4・B4などの中〜大サイズの額装方法

中〜大サイズの作品は、部屋の主役となるため、額装選びが特に重要です。作品に負けないよう、フレームに重厚感があるもの(太い木製フレームなど)を選ぶと安定感が出ます。
自分の好みや作品に合わせて考えてみましょう。
額装店でアドバイスをもらうのも納得ポイントです。
飾る場所別(リビング・玄関)の額選びとコーディネート事例

飾る場所によって、必要な機能と適したデザインは異なります。(上記:お客様に飾っていただいた写真例)
- リビング: 家族や来客の目に入るため、作品の保護(UVカット)を最優先し、部屋のテーマカラーに合わせた額縁を選びましょう。
- 玄関: 比較的、日の当たらない場所であれば、デザイン重視で個性的なフレームを選んでも良いでしょう。しかし、湿気がこもりやすい場合は作品の密着に注意が必要です。
私は最初から額装店で提案など受けていたので選び方が自然と決まっていきました。さまざまな額でも多様な表現力があるのでこれからも模索していきます。

(上記:喫茶店入り口に飾っていただいた写真例)

(上記:玄関に飾っていただいた写真例)
アルコールインクアートはゴールドインクを使用する場合が多い為フレームをゴールドでまとめるとよりラグジュアリー感が出て素敵になります。

額装作品を購入する前に知っておきたいこと
この章でわかること
- 額付き作品を購入する際に確認すべき3つの注意点
- 専門業者に額装を依頼する場合の費用目安
- 原画を長期的に保管するための正しい方法
作品を自作せず、ハンドメイドサイトやECサイトで購入する際にも、「額」に関する知識は必須です。
ECサイトやハンドメイド作品で「額付き」を購入する際の注意点
「額付き」の作品を購入する際は、以下の点を必ず確認しましょう。
- 保護素材: 表面の素材がUVカット機能付きのアクリル板であるか?
- 額装マットの有無: 作品と保護面が密着しないよう、マットが入っているか、またはスペーサーなどで隙間が作られているか。
- 作品固定方法: 作品が裏板にテープなどでしっかり固定されているか?
【注意】「額付き」と書かれていても、UVカット機能やマットがない安価なフレームの場合があります。作品を長く楽しむためにも、購入前に仕様を必ず確認しましょう。
作品の額装を専門業者に依頼する際の費用目安と流れ
自分で額装が難しい場合、専門の額縁店に依頼するのが最も確実です。プロは作品の状態を考慮した上で、最適なマットの幅や色、作品を長持ちさせるための処置を施してくれます。
- 費用相場: サイズにもよりますが、シンプルな額装であれば3,000から5,000円程度。大きいものや裏打ち(アートの補強)は必要な場合は別途料金がかかります。
- 追加でかかるもの:マット(加工が必要場合:作業代)1,500円〜(サイズによって変動)
- 依頼の流れ: 作品持ち込みから完成まで(持ち込み→額選び→かこう方法<裏打ち・プレス有・無>→マット選び<有・無>→後日完成→引き取り)
- メリット: プロに頼む場合は、アートを表面から見た時の美しさが違います。紙の波打ちもほどんどなく仕上がりに間違いはないです。額選びで迷う場合も適切にアドバイスしてくれます。(たくさんの絵画を見てきているのでインテリアとのコーディネートや配色のバランスも自分が選ぶよりも素敵に見える提案をしてくれます。
原画の保管方法と長く美しさを保つためのコツ
未完成の作品や、飾っていない原画は、直射日光を避け、酸性紙の入っていない(中性紙の)クリアファイルや箱に入れて保管しましょう。湿度が高い場所も避けてください。
【補足】作品が波打つのを防ぐため、クリアファイルに入れる際は、アートが張り付かないようにトレーシングペーパー・クッキングペーパーなどを一緒に挟むのがおすすめです。

まとめ:アルコールインクアートの作品と額を考える読者へ
アルコールインクアートの作品を額装することは、単なる飾り付けではなく、その作品の「価値を守り、高める行為」です。
この記事で解説した「UVカットアクリルの必要性」「額装マットの役割」「密着を防ぐテクニック」を意識するだけで、作品の寿命は格段に延びます。作品の魅力を最大限に引き出す額装を選び、あなたの空間を彩るアートライフを楽しんでください。
チェックリスト:失敗しないための最終確認
額装前の最終チェックリスト
- UVカット機能付きのアクリル板を選びましたか?
- 額装マット(またはスペーサー)で作品と保護面の間隔を確保しましたか?
- 作品のサイズに対して、額縁の幅や色が適切ですか?
- 飾る場所の湿気・直射日光・照明(UVを含む)の環境を確認しましたか?

よくある質問(Q&A)
Q1:ユポ紙以外の素材に描いた場合でも、額装の仕方は同じですか?
A: 基本的な額装の考え方は同じですが、キャンバスや木製パネルに直接描いた場合は、額装マットは不要なケースが多いです。ただし、額縁を使用する場合は、作品の厚さに対応した「深さ」のある額縁を選ぶ必要があります。この場合、作品のクオリティがかなり増して見える装飾になります。
Q2:マットの代わりに、透明なレジンで表面を固めても大丈夫ですか?
A: レジンで表面を固める(レジンコーティング)は、インクを物理的に保護する効果があり、立体的な作品として楽しめます。ただし、レジン自体にも紫外線による黄変リスクがあり、完璧なUV対策にはなりません。また、一度固めると作品の取り出しや修正が非常に難しくなる点に注意が必要です。
【注意】レジンでコーティングする場合、レジンが硬化する際に作品が変色したり、インクが滲んだりするリスクがあります。必ず端材などで試してから本格的な作品に施しましょう。作品にかけるレジンコーティングは、2液性のものが主流ですが、環境によって劣化し剥がれてしまうこともあります。
Q3:安価な額縁で代用するのはNGですか?
A: フレームのデザインが気に入っているのであれば問題ありません。ただし、安価な額縁の多くはUVカット機能がないガラスや、酸性紙の裏板を使用している可能性があります。その場合は、額縁店などでUVカットアクリル板に交換し、作品が接する裏板を中性紙などに交換するなどの対策をしましょう。

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