グラフィックデザイナー・作家のyouです。
「自分でデザインを作ると、なんだか垢抜けない印象になってしまう……」「色の組み合わせ方が分からなくて、いつも無難な色ばかり選んでしまう」ということはありませんか?
センスが良いと感じるデザインの裏側には、感覚だけではない、明確な『配色のルール』が存在します。この基本テクニックを少し意識するだけで、誰でも一瞬でおしゃれで洗練されたデザインを作ることができるようになります。
たくさんの色を使えば賑やかになりますが、おしゃれに見せるコツはむしろ「色の引き算」にあります。プロが現場で使っている秘密のバランスを紐解いていきましょう!
この記事では、グラフィックデザイナーの視点から、日常の発信やバナー、チラシ作りにすぐに役立つ「おしゃれに見える配色の基本テクニック」を優しく解説します。


配色の絶対ルール
デザインに使う色は、大きく分けて3つの役割に絞りましょう。
色選びで失敗する最大の原因は、「すべての色を同じくらいの割合で使ってしまうこと」です。全体のバランスを美しく整えるために、まずは以下の【黄金比率】を意識してみてください。
- ベースカラー(70%): 背景など、紙面や画面の大部分を占める基礎の色。白やベージュ、薄いグレーなど、明るく静かな色を選ぶと全体がまとまります。
- メインカラー(20%): そのデザインの「主役」となる色。ブランドのイメージカラーや、表現したい季節の色などを選びます。
- アクセントカラー(10%): 全体を引き締める「差し色」。一番目立たせたいキャッチコピーや、お問い合わせボタン(QRコード)などにピンポイントで使用します。メインカラーの反対色(補色)などを使うと効果的です。

テクニック2:「同系色+ゴールド」で叶える大人の洗練ニュアンス

色数を抑えながら、一気にプロっぽいおしゃれさを演出したい時におすすめなのが、「同系色のグラデーション」です。
グラデーションに「輝き」をひとさじ
例えば、淡いブルーから深いネイビーへのグラデーションや、ピンクからボルドーへのグラデーションなど、同じ色相(色のグループ)の濃淡で全体をまとめます。そこにアクセントとして「ゴールド」や「シルバー」のメタリックカラーをわずか1割だけプラスしてみてください。全体のトーンがガチャガチャせず、驚くほど上品でアート感のあるデザインに仕上がります。
背景の美しさによってデザインの見せ方はすごく変わってきます。
何を選ぶか?
何がお客様にあったイメージか?
をしっかり見定めてデザインしていきましょう。
日頃から素材集めやイメージなどを集めておくこともアイディアの引き出しの一つになります。

テクニック3:初心者でも失敗しない「カラーパレット(写真)」からの抽出

「そもそも、メインカラーとアクセントカラーに何色を選べばいいか分からない」という時は、自分で色をゼロから作ろうとせず、お気に入りの「1枚の写真」から色を抜き出す(サンプリングする)のが一番の近道です。
チラシなどで目立つ色が決まっていたら、スポイトツールで色を抽出してデザインに使うといったカラーコーディネートも統一感のあるデザインに仕上がっていきます。
お店のロゴカラーなど主要な色があれば、それを使用するのもブランディングにつながります。ぜひ取り入れて作業してみてくださいね。
自然界の色彩は、最初から完璧に調和している
例えば、「季節の花」や「美しい海の景色」の写真をIllustratorなどのスポイトツールで吸い取ってみてください。自然界にある色は、最初から最高のバランスで調和しています。そこからベース、メイン、アクセントの3色を抜き出すだけで、誰でも失敗なく「その季節の空気感」や「瑞々しさ」をまとったカラーパレットを作ることができます。

スポイトツールで抽出したカラーは、細かいパーセント%で表示されます。理解しながら使うようにしましょう。

落とし穴!「短い文章」を引き立てるための、背景と文字のコントラスト

どんなにおしゃれな色を選んでも、背景の色と文字の色が馴染みすぎてしまい、文字が読めなくなってしまってはデザインとして本末転倒です。
おしゃれと「読みやすさ(可読性)」を両立させる

キャッチコピーなどの「短い文章」でパッと想いを伝えたいときは、文字の周りに十分な「余白(目休め)」を作り、背景との明度差(明るさの差)をハッキリとつけましょう。ニュアンスカラー(くすみ色)を背景に使う場合は、文字を思い切って真っ白にするか、逆に濃い色で引き締めることで、洗練された印象を保ったまま読みやすさを確保できます。
すべてを同じトーンでまとめてしまうと、のっぺりとした印象になりがちです。「どこを一番最初に見せたいか」の優先順位に合わせて、色にもメリハリをつけましょう。
色のユニバーサルデザインとして正常色覚の方に見えることができても色覚障がいを持った方には見えないという可能性も考えられます。1型・2型の色覚の方は、赤・緑が色を持たず見えてしまうということがあります。
あらゆる方に届けるデザインとして知識として色を学ぶことも考えていきましょう。
まとめ 色はあなたのデザインの「声のトーン」
配色選びのセルフチェックリスト
- [ ] 全体の配色は「7:2:1」の比率を意識できているか?
- [ ] 欲張ってたくさんの色(4色以上)を使いすぎていないか?
- [ ] 文字と背景の間に、読みやすいコントラスト(明度差)はあるか?
- [ 目立たせたい大切な情報の周りに、心地いい「余白」があるか?
デザインにおける色選びは、ただ紙面を飾るためのものではなく、あなたの作品やサービスの「世界観(声のトーン)」を伝える大切なメッセージです。まずは使う色を「3色」に絞り、その面積のバランスを意識することから始めてみてください。それだけで、見違えるほどすっきりと垢抜けたデザインに出会えるはずです。
そして誰にでもわかりやすくみやすいデザインを届けるために色がには機能的な役割や情緒的な役割があることを踏まえつつデザインをしていただけたらと思います。
色を学ぶために文部科学省後援 aFT「色彩検定」などおすすめしています。
次回記事・グラフィックとは?

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