アルコールインクアートの紙選び|おすすめ用紙と100均代用品まとめ

インクアート紙

アルコールインクアートを始めてみたいけれど、「どんな紙を使えばいいの?」と悩む方は多いのではないでしょうか。

専用用紙を使うと美しい発色や独特の模様が楽しめますが、実は100円ショップで手軽に試せるアイテムや、身近な紙でも作品作りが可能です。

本記事では、初心者にも分かりやすく、アルコールインクアートにおすすめの紙を徹底解説していきます。

アートを描くのに必要な専用用紙の特徴や価格、さらにさまざまな紙での検証を通して、失敗しない選び方・失敗も楽しむコツをまとめました。

 


100均アイテムで簡単にできるアイデア

100円SHOPで手に入る「つるつる紙」アイテム

アルコールインクアートは、インクが紙の表面で動くことによって独特の模様が生まれます。

そのため、普通紙のように吸い込む紙ではなく「つるつるした紙」が適しています。

実は、100均でも使えるアイテムが豊富です。

例えば「写真用光沢紙」は表面がコーティングされており、インクが沈み込まずに広がります。

ほかにも「ラミネートフィルム」や「プラスチック下敷き」などもおすすめ。

これらはアルコールを使えば拭き取って何度も使えるため、練習用に最適です。初心者はまず100均アイテムから試してみると、紙の特性を体感しながら楽しめます。

 

違う種類の紙での風合いの違い

アルコールインクアートは、染み込まないユポ紙を使いのが主流ですが、ダイソーやセリアで販売されているアート系資材でもお楽しみいただけます。

優しい雰囲気になるのが和紙やキャンバス。キャンバスは、最近では白や黒も販売されています。

ユポに比べて染み込みやすいのがデメリットですが、コツを掴むとふんわりとした仕上がりになります。

ポイントは、初めからベース(下地)にエタノールを多めに敷いておくこと。

スポンジなどを用意してぼんやり馴染ませることも優しいイメージに仕上がります。

トレーシングペーパーも透けて美しい仕上がりになります。

エタノールが乾く時に紙が丸まってしまうので厚手のタイプがおすすめです。

 

3. 初心者におすすめの遊び感覚アート

「まずは気軽に試してみたい!」という方は、100均アイテムを使った遊び感覚のアートがおすすめです。

小さなサイズで試せば、色の動きやアルコールの広がり方を直感的に学べます。

失敗しても負担が少ないので、アルコールインクアート初心者にぴったりのステップです。

アルコールインクの代用は、SHOPで売られているアルコールペン

写真用にくるくると塗ってエタノールを落としてみるとインクが溶けて広がります。

まずは、色を溶かして遊ぶところからはじめましょう!

描くときに必要になってくるのが風を起こすブロワ・ドライヤーといったもの。

電動ファンやうちわ・ストローなど風が起こせるもの全てがアイテムになります。


専用用紙で広がるアルコールインクの表現

 

アルコールインクアートを本格的に楽しむためには、専用用紙を使うのが一番です。

ここでは代表的な用紙を比較します。

 

 

使いやすいユポ紙

 

 

  • 価格目安:A4サイズ10枚入りで約700円~(枚数・厚みによる)

厚め  厚み:0.25mm(250μm) / 坪量:200.0g/m2
※名刺・ハガキ等よりわずかに厚めです

薄め  厚み:0.11mm | 坪量:84.7g/

  ※使用目的によって厚みを選んでください。

• メリット:合成紙でインクが広がりやすい/入手が容易(ネットなど・文具店などでは見かけません)/練習にも作品にも使える

• デメリット:薄いタイプだと波打ちやすい/保存性は専用紙よりやや劣る/インク染み残りやすい

ユポ紙は合成紙の定番で、初心者からプロまで広く使われています。

薄手の110gsmはA4サイズは価格帯も手頃で、練習用に最適(薄手なのでワークショップなどの資材にも適します)

ただしインクの重ね塗りでは染み跡が残りやすいのが特徴です。

厚手の200gsm以上になると波打ちが少なく、額装作品にも安心して使えます。

日本ユポ社製のほか、OM用ユポなどアート向け仕様もあり、価格は上がりますが発色の美しさや保存性が高まります。

 

プロ作家も愛用するOM用紙・専用特殊紙

 

 

 

  • 価格目安:A4サイズ10枚で800円~1,200円程度

  • メリット  :ユポより厚みがあり、発色も安定/プロ作家も使用/インク染みが残りにくい

  • デメリット:価格がやや高め/取り扱い店舗が少ないため購入が不便

OM用紙はアルコールインクアート専用に設計されており、インクが均一に広がり鮮やかな発色を得られます。

厚みがあるため波打ちが少なく、作品を長期保存したい場合にも安心です。

ユポ紙より高めですが、展示や販売を意識した作品制作には最適です。

 

アート専門のアートペーパー

  • 価格目安:1枚あたり50〜100円程度

  • メリット:発色が非常に美しく作品を販売・額装したい人に最適/長期保存に向く

  • デメリット:コストが高いため、練習用には不向き

COPIC体験キットに入っていたこの紙を使って初めてインクを落としました。

最近では書店などでもCOPICペンと共に在庫を置いているお店もあります。

 

特殊な紙 シナップス(Synaps)

 

 

  • 価格目安:A4サイズ10枚で約1,300〜円程度

  • メリット:耐水性・耐久性が高い/厚みがしっかりあり、カード・作品販売向き

  • デメリット:発色は良いが、ユポ紙に比べると若干インクの動きが控えめ

ブラック系の紙(NARAペーパー

  • 価格目安:海外からの輸入になり金額変動あり。高額な特殊紙。

  • メリット:メタリックインクやホワイトインクが映える/高級感ある仕上がり

  • デメリット:通常の透明色インクは沈み込みやすく鮮やかに出にくい/入手が難しい面も

耐久性と耐水性に優れたシナップス(Synaps)は、カードや商品化を視野に入れる人に人気の用紙です。

ユポよりインクの広がりは控えめですが、色の定着が良く扱いやすいのが特徴。

A4サイズ10枚で約1,000円~と価格は中程度。

さらにブラック系用紙(NARAペーパー)は、ホワイトやメタリックインクが映えて高級感のある作品に仕上がります。

透明色は沈み込みやすいものの、慣れてくると独特の深みを表現でき、個性的な作品づくりに最適です。


失敗も楽しむ!さまざまな紙と素材の活かし方

 

 

 

 

 

 

思うように広がらないよくある失敗例

コピー用紙や画用紙ではインクが染み込みすぎて広がらない、逆に木材では止まってしまうなどの失敗があります。

しかしこれは素材の特性を知る学びでもあります。予期せぬ模様や偶然の重なりが魅力になることも多いのです。

 

 

異なる紙や素材を楽しむコツ

 

 

フォトペーパーや布など、いつもと違う素材に挑戦することで発色やにじみの違いが楽しめます。専用用紙と比べ耐久性は落ちますが、短期的なクラフトや装飾品として活用するのも一つの方法です。

素材のクセを理解し、あえて活かすことが作品の個性につなが流のであえていろんな紙を試してみるのも楽しみに繋がります。

私が好きなのは風合いが優しい和紙です。インクの広げ方もコツが要りますが、変化していく様は心が解けていくような気持ちにもなります。

木材などは、そのままアートしても気の風合いが綺麗ですが、色の鮮やかさを出すためにあらかじめアクリルなどで白く塗っていた上にインクを落とすとまた違った仕上がりになります。(お好みでテクスチャーなどとも混ぜ合わせると色持ちも良くなります。)

こんなふうに作品作りにちょっとしたアイディアで異素材を使うことも刺激になります。

 

 

失敗を失敗と思わない心のあり方

アルコールインクアートは偶然性が魅力。計画通りにいかなくても「偶然の模様」と受け止めれば、それも唯一無二の表現になります。

例えば、空の天気のように雨の日・晴れの日・曇りの日もあります。

気温や室温などにもアルコールインクアートは左右されます。環境によって色の滲み方が変わっていきますが、そのさまざまな色も味なのかなと思います。

失敗を恐れず、実験感覚で楽しむ姿勢が作品の幅を広げる最大のコツです。


まとめ

アルコールインクアートは、紙や素材の違いによって表現が大きく変わる奥深いアートです。

まずは100均アイテムで気軽に始め、インクの広がり方や扱いに慣れるのがおすすめです。

その後、ユポ紙やOM用紙といった専用用紙に挑戦することで、発色や保存性の高い作品づくりが可能になります。

さらに透明フィルムやアクリルプレートを取り入れれば、インテリアや販売用にも映える本格作品へと発展させることができます。

もちろん、コピー用紙や布などで「思うようにいかない」こともありますが、それも発見の一つ。偶然を受け入れ、失敗も楽しむ心を持つことで、アルコールインクアートはぐっと自由で豊かな表現になります。

素材選びを工夫しながら、自分らしい作品世界を広げていきましょう。

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