
- 緑系コピックのG系(黄緑)とBG系(青緑)の決定的な違い
- 深みのある森と鮮やかなエメラルドグリーンを表現する品番セット
- 緑系インクで最も多い「濁り」を完全に防ぐためのテクニック
- 水彩画のような透明感を出すための独自の風の当て方
Contents
緑系コピックの体系:G系とBG系の決定的な違い
G系(黄緑)のメリット・デメリット

G系は黄色みが強く、若葉や草原といった明るく鮮やかな自然の緑を表現するのに適しています。インクアートにフレッシュな印象を与えたい場合に最適です。
しかし、黄色と緑が混ざっているため、赤系や紫系が混入すると非常に濁りやすく、意図しない茶色になりやすいという欠点があります。
BG系(青緑)のメリット・デメリット
BG系は青みが強く、深い海やエメラルドグリーンといった水や鉱物の表現に優れています。青系のインクアートと親和性が高く、美しいグラデーションを作りやすいです。
一方、濃い品番(BG99など)は色が重くなりがちで、「明るい」緑の表現には不向きです。
森や苔の表現にはG系を、海や水面の表現にはBG系を選ぶと失敗が少ないです。
表現したいテーマ別!緑系の「品番セット」提案

深みのある森の表現に最適な品番(濃淡の差)
森の表現には、濃淡の差(コントラスト)と茶色(E系)の「影」が必要です。
- ベース(明るい葉):G21(ライムグリーン)など。広い範囲に薄く広げ、透明感を確保します。
- 影・深み:G94(グレイッシュ・オリーブ)、G28(オーシャン・グリーン)。ごく少量使い、ベースの上に重ねることで森の深さを出します。
G94やG29といった濃い緑のフチに、E79などの濃い茶色を少量添えると、「苔むしたような質感」や「木の幹の影」が生まれ、作品の深みが格段に増します。
鮮やかなエメラルドグリーンの表現に最適な品番

鮮やかな水やエメラルドグリーンを表現するには、BG系の持つクリアな発色を最大限に活かします。
- BG13(ミントグリーン)、BG15(アクア)といった品番を中心に使います。
BG系のインクに、Y02(カナリア・イエロー)など黄系のインクを、ごく少量(1滴程度)混ぜると、青みが抑えられ、鮮やかでクリアなエメラルドグリーンが発現します。
緑系インクで最も多い「濁り」の解決法

緑系が濁る主な原因:黄と赤の混入
緑は「青+黄」でできているため、赤(R系)が混ざると、補色の関係からすぐに「汚れた茶色」に濁ってしまいます。特に、赤系の作品の修正やインクが飛び散った場所に緑を重ねる際は注意が必要です。
緑系は、赤系のインクを使った場所の近くでは特に濁りやすいです。色の境界線にエタノール多めに使うことを徹底してください。混ざりきる前に動かすことも重要です。
濁りを防ぐ「エリア」テクニック

濁りを完全に防ぐためには、濁りやすい色(赤や紫)と緑の間に物理的なエリアを築くことが最も確実な方法です。
- 濁りやすい色の境界線に、エタノールをたっぷりと流し込み、インクが直接触れ合わない「中立地帯」を作ります。
- ピニャータ ホワイトなどの顔料系白インクやピニャータ・ゴールド/ブラスなどで、ぼんやり境界線に沿って引くことで、色を分離させるエリアとして機能させることができます。
- 個々にインクを乾かし混ざるスレスレのところで乾かします。
応用技法:水彩画のような透明感を出す「独自のコツ」

BG系を使った「水面」の質感表現
BG系の持つ透明感は、水や氷といった透き通った質感の表現に最適です。
独自の手順:BG系インク(例:BG13)を広げた後、完全に乾く前に、エタノールを「シャワーのように細かく滴下」してください。これにより、水彩画のようなにじみや、水面の揺らぎ、繊細な泡のようなテクスチャーが生まれます。
メタリックと緑系の相性:ゴールドでアンティーク表現

緑系とメタリックを組み合わせることで、アンティークな深みや鉱石の質感を表現できます。
- 濃い緑(G94、BG99など)とゴールドメタリックの組み合わせが最もおすすめです。
ゴールドを緑の濃い部分にごく少量配置し、風で広げすぎないようにすることで、「金箔」のような重厚な輝きと、緑の深みが共存する、豪華な表現になります。
次回は、また違う色の解説をしていきます。
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